刀ステの三日月と山姥切について(少しだけ義伝の感想追記)
※腐ネタではない
はい今回も盛大にネタバレ盛り込まれております!
前回の記事はこちら
前回もやたら三日月について書いてますけど(笑)
だって三日月と山姥切、うちのと違いすぎるんです…
もちろん、私の山姥切に対する理解が浅いという可能性も大きいです。が、そこは今回は考えません!因みに私は若手俳優オタクですが、とうらぶは舞台化決定前からプレイしています。
最初にうーん?って思ったのは、前回に書いた通り山姥切でした。卑屈感薄すぎる。小夜怒鳴りつけたりするし、ど、どうなの???
でもこれ、役者さんのせいではないな、脚本がこうなってるんだから、と思いまして。セリフや表現に多少の揺れはあったとしても、基本的な行動や発言は脚本・演出の指示に拠っていると考えています。
(解釈違いについては役者さんが責められがちな気がしていますが、解釈褒められるのも役者さんなので、それはリスクとリターンが釣り合ってるのかな、と思っています)
今回、山姥切は『小夜左文字が修行に行く決意をするための装置』としてそこにいます。正直山姥切じゃなくてもいい役割です。でも山姥切にその役割が与えられている。
なぜかといえば、山姥切が刀ステのシリーズを通しての近侍という役割、もっと突っ込んでいえば『前任者に導かれて成長する近侍』としての役割を与えられているから。
小夜を導くミッションが今回山姥切が三日月から与えられた試練です。ここで、小夜が決意する過程で関わるのが山姥切である必要が出てくる。
ここまで考えて、舞台刀剣乱舞というシリーズを通底する枠組みがある、ということに気が付きました(遅い)
特にシリーズ通しての出演キャラクターである(と思われる)三日月と山姥切に関しては、その枠組みの適用が顕著なのではないか、と。
だから、この二振りに関しては自分の思うキャラクターとの差異が激しいのだと思いました。
シリーズ通しての枠組みの適用として、最終章(四部作計画と聞いているので)での結末を描くために、そこまで話を持っていくための伏線、道筋を観客に示す役割は、すべて三日月が担っています。
…そりゃ縁側で船漕いでる場合じゃない(笑)
私の本丸の三日月だったら、例えば未来で大きな試練が起こると知っていたとしても、動かないと思います。流れに身を任せる系なので。大抵の人の三日月像もそうじゃないのかな?試練が待っているから、それに立ち向かうために仲間を鍛えよう!なんて発想する三日月います????
いたら申し訳ないです。ごめんなさい。
試練があると知って、それを本丸の仲間や審神者に言えない状況にある。その試練を乗り越えるには今のままではダメだから、もしくは絶対に乗り越えられるように、仲間を成長させよう、と考える男士がいるとして、それが三日月である可能性は低いのではないか、と思います。
どちらかといえば、鶴丸とか?一期一振とか?そっちじゃないですかね…?
ではなぜ三日月が本来のキャラクター性には似合わないその役割を担わされているのかといえば、おそらくニトロから使用キャラクターの指定があったのではないかと思っています。(陸奥守を却下された話を聞いたような?)
マベからもあったかもしれない。三日月宗近=鈴木拡樹はたぶんウリのひとつだったはず。
そんなこんなで、刀ステ本丸の三日月は本来持っているぽやっと感が殆どない、やたら目端が利いてラスボス感の強い三日月になっているのだ、と思いました。シリーズ完結までに、すべての伏線がきれいに回収されるといいな…
卑屈感ほぼ無し、若干キレ芸入ってる山姥切もそうだけど、こんな本来のキャラから離れた属性持たされてるのによく「まあこれもありだよね」まで持って行けたなぁと思います。役者さんって大変。
ところで、初演のときは三日月は日常場面ではもうちょっとほわほわ、というか、力が抜けていて本来の(というか私の思う)三日月に近かったんですが、再演からその余裕が消えてしまったように思います。
鶴丸の役替えによるものかなと思っていたのですが(染谷さんにはアドリブのフォローが即座にできるという信頼感があった)、もしかするとシリーズの結末を聞いたのかな、という気がしています。もちろん単に役者さんが演じ方を変えただけの可能性もあります。
真相は役者さんにしか分からない訳ですが…
ここから、感想追記です。あれから3回観ました。
歌仙さん、ちょっと力抜けていい感じになってました。やっぱり幕開けてすぐだったから、若干硬かったんだね…
歌仙まじ歌仙。としか言えないレベルで歌仙。
トレブロ一番人気(たぶん)。さもありなん。
ラーメン光忠の、大倶利伽羅に太鼓鐘が作ってあげたラーメンの麺、落としてるのそのまま出すとかあり得ない!な意見を某所で見かけたんですが、あれは親しさの現れでは?地面に落とした訳じゃないし、お店じゃなくて本丸内での遊びなんだからさ…
そんな屋台と逆側でラーメンおいしい…!のアクションしてる山姥切可愛すぎる。この場面本当に目が足りない。
大倶利伽羅は解釈違いです、って方がいそう。政宗の関ヶ原参陣を喜び、黒甲冑に同調して止めが刺せない、というキャラ造形が受け付けない人はいると思います。
でも格好いいよ?反抗期の男子高校生感があって、原作ぽいなって思います。
貞ちゃんは本当にいい男。無神経っぽく見えるかもだけど、あれは計算して踏み込んでる若しくは天性のコミュ巧者で踏み込んでいいラインまでしか踏み込まない感じがします。殺陣の可愛さも相俟って、私の今回の一押し!
みっちゃんは分かりやすくコミュ巧者。今日もいい男。格好よく決まってます。まんばちゃんは参考にしようとしてるけど、コミュニケーションってその人ごとに許される範囲や方法が違うから、まんばちゃんはまんばちゃんらしくしてる方がいいと思う。
役不足問題、割と言われてますね。あれは「鶴さんには(僕は)役不足」だから合っているのでは?と思います。僕=役という解釈です。「僕では鶴さんには役不足」というセリフはどちらとも取れるので、分かりやすく「力不足」の方が良かったかも。
鶴丸が内番服で出てきたとき「尊い…」ってなりました。あの腰の細さよ!
先日、お隣のお嬢さんが必殺真剣の場面から終演までずっと口抑えてて、ところどころ過呼吸気味になってました。鶴丸推しだったのか?生きて帰れたかな??
政宗が死ぬ場面、小十郎が生きてるのは、まぁ、分かってるけどそのままにしたよ、なんだろうと解釈しますね…
それより政宗が85歳くらいに見えて、忠興が60歳くらいに見えるのが違和感です。
政宗は79歳、忠興は73歳なので、、、、えっと、政宗は病気だから実年齢より弱ってて、忠興はすっごく壮健ってことにしておこう。
EDが!好き!です!!!
4:4でシンメで踊るとことか最高にすき。布のひらみ尊い。
二次創作系見ない友人が、「若い人の書いたファンタジーみたい」と表現していて、はっとなりました。
確かに中高生の書いたファンタジー小説みたいだ!要素盛り込みすぎてるところとかも、それっぽい!
今後刀ステは中二病な展開をすると予測します。(嫌いじゃない)
ライビュ当たるといいな。双眼鏡越しでなくてもアップで見たい。